~北九州市立大学ひびきのキャンパスの学生が、北九州市を拠点に活躍されている企業様にインタビューを行い、企業の事業内容や魅力をまとめた取材記事を作成しました~
✨私たちが取材しました📝✨
【話し手📢】山十株式会社 代表取締役 吉田達哉さん
【聞き手🎤】北九州市立大学 国際環境工学部3年:I・K さん、T・Rさん
✨企業プロフィール🏢✨
山十株式会社は、小倉南区に本社を構える総合建材商社です。1903年(明治36年)創業で、伝統の技術力と「建材メーカー特約代理店」という強みを武器にサッシ硝子北九州No.1の実績を持っています。4代目代表取締役には、吉田達哉氏が就任なさっています。創業者が、二宮金次郎に影響を受け、「感謝報恩の心と価値の創造によって社会と社員一人一人の幸せを実現する」という理念を掲げておられます。多くの大手建材メーカーと「特約店契約」を結び、信頼性の高いメーカー製品を最大限活用することにより、お客様の要望に幅広く対応することが可能になりました。「AGC」「日本板硝子」両社と特約店契約を結んでいるのは、当社を含め日本に5社のみとのことです。




【質問1】近年住宅の快適さを重視する流れがあるように思うが、取り扱うガラスサッシにも変化があったのでしょうか?
確かに近年では窓が、小さな家のような住宅の断熱性能を高める働きがあります。窓面の断熱性能を高めるために、熱伝導率の低いプラスチックを使用したサッシが増えてきています。
【質問2】働くうえで感じる大切なこと、やりがいについて教えて下さい。
経営者:吉田さん)自分が大学生のころに父から会社を引き継いでほしいと伝えられました。しかし、自分がどういう人間なのかを分かりきっていないまま社会でやっていける自信がなかったため、二年間自己分析を行いました。その結果、働き始めてから30年以上続ける仕事というものに対して自分のどの部分が強みとして生かせるのか、また自分はこの仕事のどこに楽しみを見出せるのかを知っておくことはとても大切であると実感しました。
人事部の方)やった仕事に対しての評価がしっかりとあるため、やりがいを感じることができ次の仕事も尽力することができます。
【質問3】顧客から求められる要望の中で北九州市ならではの特徴とは何でしょうか?
北九州市は海に面しているため、塩害サビの対策が求められます。その為、山十では塩害サビに対応した商材を販売しています。また、防衛省からの依頼で、自衛隊関係の仕事も行っており、主に訓練の音を防ぐ商品を販売しています。
【質問4】育成の中でも力を入れていることは何でしょうか?
建設的な効果の高い会議のやり方を学ぶ研修を取り入れています。この研修では、「すごい会議」というコンテンツを参考に、参加者の発言機会を均等にすることや、ポストイット方式を採用することにより、さらなるアイディアの創出や改善につなげる狙いがあります。また、レゴ®シリアスプレイ®というメソッドを用いて、自己認知力向上や前進するコミュニケーションをとれる機会をつくることも研修に取り入れています。そのほかにも1人前プログラムやDX、e-learningを研修に取り入れています。
【質問5】特約店契約とは何でしょうか?またその契約を結んでいることの強みは何でしょうか?
特約店契約とは、仕入先から直接商品を買うことができる仕組みです。山十株式会社では、「AGC」と「日本板硝子」両社と特約店契約を結んでおり、2つの金看板を保有する企業は日本で5社のみです。今後この数は増えていくことがないため参入障壁が高く、この密なコネクションは大きな強みです。
✨学生インタビュワーの編集後記 ~お話をお伺いした感想~✨
今回、吉田さんからお話を伺う中で終始、社員さんへの愛を感じました。育成に力を入れていることからも、経営理念である「感謝報恩の心と価値の創造によって社会と社員1人1人の幸せを実現する」ということをいかに重要視しているかを感じることができました。また、社会に貢献したいという吉田さんの思いが伝わり、私たちの「快適」を作る仕事はとても素敵な職業であると強く感じました。
