~北九州市立大学ひびきのキャンパスの学生が、北九州市を拠点に活躍されている企業様にインタビューを行い、企業の事業内容や魅力をまとめた取材記事を作成しました~

私たちが取材しました📝✨
【話し手📢】株式会社山本工作所 取締役 プロダクト事業本部副本部長:田中宏冶さん
【聞き手🎤】北九州市立大学 国際環境工学部3年:S・Tさん、N・Yさん、O・Sさん

企業プロフィール🏢✨
 山本工作所は北九州市の枝光に本社をもつ会社で、ドラム缶事業・エンジニアリング事業・各種請負事業を行っています。ドラム缶はリユースとリサイクルの仕組みが確立されており、資源としてのリサイクル率は実質100%、地球環境にやさしい製品です。日本に流通する約2/3のドラム缶は内部の洗浄や再塗装を行って更生缶として再度流通、再生不可能な残りの約1/3のドラム缶は回収・加工後に鉄の原料として再度溶解され、様々な鉄製品に生まれかわります。山本工作所は九州唯一の新缶ドラム缶メーカーとして、西日本地域のドラム缶需要に応えています。エンジニアリング事業の主な製品はバグフィルタ式集塵機、チューブラコンベヤ、スーパーエルボです。いずれも地球環境や職場環境を改善する公害防止機器です。請負事業ではセメント工場向けに設備保全等を行っています。
 山本工作所ではSDGsにも力を入れていて、企業活動により、SDGs達成に貢献することを目指しています。

戸畑区の本社屋
主力商品のドラム缶

質問1】海外製のドラム缶と比較して、日本ならではの技術を駆使した特徴はありますか?
 過去に海外メーカーが日本に進出した実績はあるが、いずれも日本の要求品質に応えられず撤廃しました。日本の高い技術があるからこそ、高い要求品質にも応えることができています。

質問2】田中取締役は中途採用と伺いましたが、前の会社(大きい企業)と比べどういった利点ややりがいがありますか?
 前の会社に比べると会社の規模が小さく、全体を見渡せることができ、また、社員全員の名前や顔を覚えることができます。自分の仕事の成果も見えやすく、やりがいを感じやすい会社です。いろいろな企画や提案が社長にも届くことも面白みを感じられる点ではないでしょうか。

質問3】どのような人材を採用したいと考えられているのか?
 一言でいうと快活。郎らかで、生き生きとしており、明るく元気な人材を求めています。

質問4】化学科で今学んでいるのですが、化学科の人材も採用していますか?また、どのくらい化学科出身の人がいるのですか?
 仕事としては機械や電気の要素が多く、そのような学科出身者が大半を占めており、現在化学科の出身者はいません(過去にはいました)。仕事をする上で必要な専門的な知識は勉強する必要がありますが、興味とやる気を持って頂けるのであれば歓迎します。

質問5】作業員の負担が大きい職場では自動化施設や省人化などで働きやすくしているとありましたが、具体的にどのような方法をとっていますか?
 プロジェクトを組んで改善策を考えております。最近の事例としては小型天板に取手を溶接するという一連の作業にロボットを導入し、5人が行っていた作業を自動化しました。

質問6】8つのSDGsの目標達成を目指すとありますが、達成に向けて具体的にどのような活動や事業を行っていますか?
 幸いなことにいずれの事業もSDGsの理念に即した事業です。まずはしっかりと事業を行っていくこと。ただし、事業だけではなく、小さなことでも私たちができる活動は実行していこうと考えています。

学生インタビュワーの編集後記 ~お話をお伺いした感想~✨
 質疑応答だけでなく会社で働くという社会人としてのアドバイスをいただき、学校の授業では学べない貴重なお話をしていただきました。印象に残っている話題としては会社の規模に関することです。会社の規模が大きすぎると会社全体の仕事内容を把握することが難しくなるが、ある程度の規模であると、社員全員の顔と仕事内容を把握することができるため、コミュニケーションがとりやすいということでした。今後の就職活動に本日の話を生かしたいと思いました。

(株)山本工作所の皆さんと取材班