~北九州市立大学ひびきのキャンパスの学生が、北九州市を拠点に活躍されている企業様にインタビューを行い、企業の事業内容や魅力をまとめた取材記事を作成しました~
✨私たちが取材しました📝✨
【話し手📢】新日本非破壊検査株式会社 管理本部 管理部 総務課:大山雄也さん
【聞き手🎤】北九州市立大学 国際環境工学部3年:O・Rさん、T・Tさん、N・Sさん
✨企業プロフィール🏢✨
新日本非破壊検査株式会社
資本金 6000万円
従業員数 411名(2023年4月1日)
本社 福岡県北九州市小倉北区井堀4-10-13
非破壊検査とは、検査対象物を破壊することなく内部や表面に開口している欠陥の有無や劣化状況を判定する検査方法です。非破壊検査は、検査対象に損傷を与えないため、環境への影響が少ないことやリスク・コストの削減にも繋がるという利点があります。新日本非破壊検査(株)では3つの事業を展開しており、検査業務として放射線や超音波を用いた検査を行い、工事管理業務としては各種施工管理や溶接管理などを行い、それらに加えて受託研究や自社検査機器などメカトロニクス関連の取り扱いも行っています。中でもメカトロニクス部門は業界でも希少なものであり、検査会社としてのノウハウを駆使したダイレクトな開発・生産体制が可能となっています。1960年の設立後、1961年に長崎に出張所を開設し、その後も全国各地に出張所や営業所を設立し、2020年には中国の企業とパートナー契約を結ぶなど海外展開も進めています。


【質問1】北九州市立大学には、環境生命工学科という生物系の学科がありますが、生物系でも御社で活躍できますか?
非破壊検査というワードから物理系のイメージを持ち、物理専攻の人しか採用されない、仕事についていけないと不安に思うかも知れません。しかし、そのようなことはなく、入社後3ヶ月間の新入社員研修でしっかりと基礎知識を身に着けることができます。大切なのは物理系か生物系かではなく、大学で学んだことや創造力を生かし、非破壊検査に応用することです。そのため、理系・文系や専攻学科を問わず、誰でも活躍できます。
【質問2】入社する学生に対して求められるものは?また、学生のうちにどういったことをやれば良いでしょうか?
新日本非破壊検査では、検査業務を行うために資格を取る必要があります。そのため、大学を出ても学び続けるという向上心をもった方が望ましいと思います。また、検査業務は基本的にチームで実施するため、検査のミスや事故を防ぐためにもコミュニケーションが欠かせません。お客様との打合せや結果報告なども検査業務の一環であり、とにかく人に接する機会が多いです。そのため、大学生のうちにコミュニケーション力を養っておくと良いと思います。また、そういったコミュニケーション力や創造力を養うためにも、学生生活をしっかり満喫することが大切だと思います。
【質問3】日本全国に非破壊検査の企業はありますが、遠方からわざわざ北九州市にある御社がもとめられることにどのような理由があると思いますか?
新日本非破壊検査では、日本各地への出張検査を受けています。私自身も沖縄から青森まで様々な地域へ出張してきました。経験豊富な社員が多数在籍していることや様々な対象物に対応できる技術力、なによりも人と人とのつながりを大切にしていることから、日本全国でお仕事を頂いていると考えます。
【質問4】放射線を扱う業務ですが、どういった安全管理がされていますか?
私たちは、構造物のレントゲン写真を撮影する際、放射線を利用します。「放射線は危険!」というイメージもあるかもしれませんが、正しくルールを守って利用すれば健康障害が発生するほどの被ばく量になることはありません。安全対策として、まずは、放射線防護の3原則(時間を短く・遮へい物を設ける・距離をとる)を徹底し、可能な限り被ばく量が少なくなるように作業計画を立てます。その上で、実際の作業では、被ばく量を監視する測定器を3種類使用して計画外の被ばくが無いように厳重に管理しています。また、社内ルールとして、法律で定められている被ばく限度よりも厳しい基準を設けています。
【質問5】建築物や素材がより複雑なものになっているが、今後も非破壊検査の需要は増加していくと思われますか?
SDGsの活動が活発に行われており、モノを長く使っていこうとする考えが広まっています。非破壊検査は検査対象物を破壊することなく欠陥の有無を判定することができるため、今後も需要は増加していくと考えられるます。壊れないモノや腐食しないモノ、絶対に壊れないモノなどができない限り、検査は必要不可欠です。また、長く使えば使うほど経年劣化でより一層検査が必要となります。
【質問6】大山さんが考える非破壊検査という仕事のやりがいは何でしょうか?
短期プロジェクト等で非破壊検査を行い、現場が無事に検査し終わったときの達成感がやりがいに感じます。また、入社して2年目のときにバイオマス発電所の建設に携わる機会をもらい、1年ほど経って更新検査に行った際にきちんと発電所が稼働している姿を見て、「検査して良かった」、「この発電所が長年動くように今回も頑張ろう」と感じました。モノを長く使うためには検査が必要であるため、非破壊検査というものは自分の仕事の達成感を目で見て感じることができると考えます。
✨学生インタビュワーの編集後記 ~お話をお伺いした感想~✨
大山さん以外にも新日本非破壊検査の方が2人来られましたが、とても良い雰囲気の中、お話することが出来ました。あまり聞いたことがない企業名かもしれませんが、リバーウォーク北九州や都市高速の検査等、我々の生活と密接に関わっている企業でした。新日本非破壊検査様のおかげで、普段の生活がより安全なものになっていることに気づくことが出来ました。
