約一世紀もの間、変わらぬ安全を提供し続けています!
鉄道やトンネルなど、普段当たり前に利用しているものの裏側では、大勢の人たちの技術と努力によって質の高い安全が保たれています。「九州鉄道機器製造株式会社」は、大正10年の創業以来、日常生活に欠かせない社会インフラの安全を足元から支え続ける一方、若手によるプロジェクトも稼働。新しい風を吹かせながら、創業99周年を迎えています。
実は…①ミスは絶対に許されない!質の高い技術が自慢です
列車の進行方向を変える分岐器やレール用の継目板、列車が通過しない夜間を利用して、レール交換の溶接工事などの保守。さらに鉄道以外では、トンネル掘削を支えるH形支保工の製造や道路照明灯、照明器具の販売を事業の柱としている「九州鉄道機器製造株式会社」。提供する製品やサービスは、ひとつのミスが大きな事故につながるため、品質や安全性には一切妥協なし!特許を保有する装置や同社が開発した「分岐器向けCA工法」は、全国の鉄道工事会社だけでなく海外でも使用されるなど、卓越した技術力が顧客からの厚い信頼に繋がっています。

実は…②初の自社製品プロジェクトを成功させたのは、実は若手の2人です!
インフラを支える重要な仕事を担っているとはいえ、会社のことや業務内容を広く知ってもらえないジレンマもあります。そこで会社をPRできるプロジェクトの企画から実施までを、入社2年目の村田さんと黄(コウ)さんに一任。2人は工具や機械を実際に使い、写真立てを作る親子体験企画や、本物の鉄道レールを使ったブックエンドを企画・製造しました。
中でも「レールブックエンド」は新幹線などで使う「60kgレール」と分岐器に使用するレールを使っており、パッケージもスタイリッシュ。2人は実際に売り場に立ち、お客様に直接販売することも経験したそうです。ブックエンドは現在、東京の代官山蔦屋書店のほか、JR九州のサイト「鉄コレ!」でも販売されており、同社初の一般顧客向け商品は評判も上々。この挑戦は2人にとって大きな自信につながっています。

実は…③安全だけでなく、人も大切に考える会社です
父親が国鉄の社員だったこともあり、鉄道関係に興味があった村田さんは、人の役に立つ仕事ができることを魅力に感じ、同社に入社。現在は新しいレールの加工や材料の発注業務に携わっています。「社長を含め、上司やリーダーなど皆さんがとてもフレンドリーなので、居心地がとても良くて。先輩方にアドバイスをいただきながら、技術の向上に邁進したいです」と目を輝かせます。
肩書や社歴を問わない風通しの良い社風は、若手の声も届くということ。レールブックエンドのプロジェクトしかり、8年間続けている朝10分間の「3S(整理・整頓・清掃)活動」しかり。どちらも若い人材が中心となって取り組むことで、社員間の意思疎通も良くなり、新しいことを許容する雰囲気作りや、仕事のモチベーションアップにもつながっています。

実は…④性別・国籍関係なく活躍できます!
MC旋盤の機械を使い、分岐器に使われる床板やタイプレートなどの部品加工に携わっている中国人の黄さん。大学で3D CADを学び、その知識を生かせる職場として先生から勧められた同社に入社しました。実は技術職としては初の女性社員ということもあり、同社では市の助成金を利用して女性用トイレや更衣室を改修するなど、今後の女性の活躍を見越した取り組みや仕組みづくりを積極的に行いました。「学生時代に学んだことが実践でき、さらに理解を深められる職場環境にとても満足しています」と、とても上手な日本語で話してくれました。

創立記念日には九州鉄道記念館とのコラボ事業として「バックステージツアーin九州鉄器」を開催し、モノづくりが好きな人や鉄道ファンが参加する工場見学会を実施。また、ユニフォームと安全靴を「働きやすさ」と「イメージアップ」を兼ね備えたものに刷新した際、社員の意見を採用するなど、従業員一人ひとりが働きやすく、また誇りとやりがいが持てるように取り組んでいる「九州鉄道機器製造㈱」。
約一世紀もの長い間、絶対的な安全を可能にしてきたのは、そこで働く人たちを大切にしてきたからなのです。
【企業概要】
九州鉄道機器製造株式会社
《製造・加工業》
〒800-0029
北九州市門司区下二十町2-30
http://www.kyutetsu.com/index.html
<事業内容>
鉄道事業(分岐器・継目板・レール溶接・鉄道車両部品)、トンネル用支保工の製造販売など
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